証券業界からの転職先に向いている業種とは？転職に役立つ自己分析方法を解説

証券会社はノルマが厳しいことで有名な業界です。毎月のノルマ達成ができなかったり、顧客に損失を出させたりして、プレッシャーに負けて転職する人は多くいます。

では、証券業界からの転職先に向いているのはどんな業種なのでしょうか。また、転職する人はどうやって転職先を決定しているのでしょうか。

この記事では、証券業界からの転職先に向いている業種、転職先を決めるのに役立つ自己分析方法について解説します。

証券業界からの他業種には転職できるのか？

証券業界から転職する場合、同業種か他業種のどちらかになります。初めて転職する証券業界の人はどちらにすればいいのか迷うでしょう。

ここでは、 証券業界からの転職先として他業種はどうなのか解説します。

証券からの転職先として他業種はあるのか

証券会社から他業種へ転職するケースはよくあります。どの業界でも営業職はあり、営業には共通したスキルがあります。証券会社で営業の経験があれば、どの業界へ転職しても営業職としてやっていけます。証券会社の営業をしていた人は精神的にタフで、厳しい環境に対する耐性があると評価されます。営業スキルだけでなく、精神的なタフさも期待されて企業から採用されることが多いのです。

証券会社で身につけたスキルを活かせる業界へ転職する

証券会社に勤務していると営業スキルが身につきます。証券会社で取り扱うのは無形の金融商品であり、富裕層が顧客の場合は高額な商品を取り扱うこともあります。高額で無形の商品を取り扱った経験を活かすのなら転職先として金融業界が向いています。
「無形の商品」「高額な商品」というキーワードにマッチする業界で転職先を探すと、証券会社で培ったスキルや経験を活かした転職ができるでしょう。

証券からの転職先に向いている業種

ここからは、証券業界からの転職先に向いている業種を紹介します。

証券からの転職先としての銀行・保険会社

証券会社で仕事をすると、金融に関する知識を身につけたり、株式相場についての情報に詳しくなったりします。毎日のように金融情勢をチェックしていれば、自然と経済や金融に精通してくるのです。また金融商品を販売するため、商品知識も豊富になります。そのため、同じ金融業界である銀行や保険会社は証券からの転職先として向いているのです。
証券会社の営業はリテール営業と法人営業に分類されますが、どちらの営業経験も転職先で活かせます。
例えば法人営業の経験があれば、法人のアポイントを取るスキルがあるので、すぐに新規顧客を開拓していけます。またリテール営業の経験があれば、自分の顧客を抱えているはずなので、優良な顧客をすぐに開拓していけるはずです。
証券会社ではリスクの高い金融商品を顧客にすすめて、損失を出させてしまう嫌な経験をすることがあります。一方、生命保険会社や損害保険会社ではコンプライアンスの意識が高まり、リスクの低い商品を顧客へ提案する環境が整備されつつあります。証券会社で顧客に損失を出させてしまうことに罪悪感を感じていた人は、保険会社へ転職すれば顧客のための提案ができて、やりがいを感じられます。

証券からの転職先としての不動産業界

証券会社では、富裕層の顧客から多額の資金を預かったり、高額な商品を販売したりすることがあります。そのような経験がある人は不動産のような高額商品を取り扱う業界で活躍できます。
不動産取引は短期間で成約することはほ少なく、かなりの時間をかけて慎重に取引を進めていきます。成約までに数ヶ月かかるのは珍しくなく、1年以上かかるケースもあります。
不動産取引の場合、トラブルを防止するため、いろいろと調べることが多く、契約書や重要事項の説明、許認可などの手続きが必要になります。
また、顧客は金額が大きいので簡単には契約しないため、不動産業者との信頼関係を構築できて初めて契約にするのが当たり前の業界です。不動産会社の営業の場合、売主と買主の双方が顧客であり、双方とコミュニケーションをとり信頼関係を深める必要があります。

証券会社で富裕層から多額の資産を預かって運用した経験があれば、不動産業界でも活躍できます。不動産業界が未経験であれば転職は難しいのですが、証券会社で優れた業績を上げていれば採用される可能性は高いのです。高額商品を取り扱った経験は不動産業界に限らず、転職マーケットでは大きな強みになります。

証券からの転職先としての人材業界

無形の商品を取り扱う人材業界は証券業界からの転職先に向いています。また無形の商品を取り扱うという点だけでなく、顧客との信頼関係を構築しないと成約できないという点でも共通しています。
人材業界でもノルマがありますが、証券会社のノルマほど厳しくはありません。ただし、金融商品の売買の成約と異なり、人材業界の成約は人の人生を左右するほど影響力があります。1件成約することが人の役に立てるという点で、人材業はやりがいを感じることができるのです。仕事へのやりがいに魅力を感じて、証券からの転職先に人材業を選択する人はいます。

証券からの転職先としてのIFA

証券会社からの転職先として近年急増しているのがIFA業界です。IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーのことであり、証券会社と業務委託契約を締結して金融商品の売買を仲介する職種です。特定の企業に社員として所属せず、自由に活動しています。ノルマはなく、顧客にとって利益になる商品を提案できるため、証券会社の人はやりがいを感じるようです。

以下にIFAについての記事がありますので、参考にしてみてください。

証券会社出身者が転職先を決める場合の自己分析方法

証券会社から転職をする場合、年収や勤務条件、自分のスキル、経歴などから転職先を考えていませんか。しかし、これらの条件だけで転職先を決めても転職が成功するとは限りません。
客観的な自己分析をして自分の強みと価値観を洗い出し、それらを基にして転職先を決定しないと納得できる転職はできないでしょう。

ここでは、転職先を決める場合の自己分析法をお伝えしますので、自分の強みと価値観について自己分析してみてください。

転職マーケットにおける証券会社出身者の強みと弱みを分析する　

証券業界に身を置いていると、転職マーケットでは高く評価される傾向があります。以下では、証券会社出身者の強みと弱みをまとめました。

【強み】

・経済や金融、財務に関する知識
・金融市場の動向の理解力
・目標を達成する能力や数字へのこだわり
・大口顧客と信頼関係を構築できるコミュニケーション力
・企業経営者との折衝経験
・情報を収集して分析する能力
・前向きな姿勢と明るさ

以上のような強みがある一方で、以下のような弱みがあります。

【弱み】

・売上をあげればいいという勘違い
・じっくり取り組む仕事が苦手

ただ売上をあげるだけでは通用しない業界では、証券会社経験者はやりにくさを感じます。
また、じっくり顧客の話を聞いて問題解決をして成約へ導く必要のある商品の営業には向いていません。

自分の強みと弱みがわかれば、転職先のミスマッチを避けることができます。

仕事をする目的を考える

証券会社でノルマに追われると、自分が仕事をする目的を見失ってしまうことがあります。

自分が仕事をする目的をじっくり考えてみましょう。

例えば、仕事をする目的として以下のようなことがあります。

仕事に対する自分の目的が明確になると、自分の価値観と合う転職先を選べます。

おわりに

以上、この記事では証券会社からの転職先と、証券マンの強み・弱みについて説明しました。

厳しい営業環境で成果を残してきた証券マンは、どの業界でも活躍できるでしょう。
特に、富裕層営業や金額が大きい取引が発生する業界であれば、今までのスキルをアピールすることができます。また同業種である銀行や保険でも即戦力として迎えられるでしょう。
自分の強みと弱みを分析し転職活動に臨むことで、適性のある仕事が見つかり、転職活動を成功させることができます。

もし、自己分析が合っているか不安になった場合は、第三者に相談してみるのも良いかもしれません。プロである転職エージェントであれば、いままでの経験をもとにあなたの強みを見極めて、適性のある求人を紹介してくれるでしょう。
他にも、書類の添削や面接対策など全てにおいてサポートしてくれるので、転職活動において心強い存在となります。

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